先日、玄関先で蝉の幼虫がひっくり返ってもがいていたので、近くの木まで運んでやると、しばらくして羽化を始めました。蝉は夜間に羽化するので見る機会もあまりなく、僕も今回が初めてでした。
蝉は幼虫時代を何年も地中で過ごした後、繁殖の為に地上に出て成虫になると2、3週間で死んでしまいます。人間に例えると「生まれてから80年近く布団で寝てたおじいちゃんが、真夏に突然目を覚ましたかと思うと、10km先まで届く様な馬鹿でかい声で歌い始める」みたいな感じです。
普段は五月蠅い夏の風物詩くらいにしか感じていないんですが、羽化シーンを見ながらそんな蝉の一生を想い「お前のラストライブ 楽しみにしてるぜ！！全力の歌声 聴かせてくれよ！！」と、独り分けの分からない感動に包まれる僕がいました。
別の日、網戸にとまって鳴き始めた蝉を軽くふっ飛ばした分けですが、まぁそんなもんです。
